外反母趾(がいはんぼし)は足の変形で、特に母趾(おやゆび)が小指側に曲がる状態を指します。この病状は痛みや不快感を引き起こし、生活の質にも影響を及ぼします。では、この外反母趾は何科を受診すべきなのでしょうか?
外反母趾の症状と原因
外反母趾は、主に中年から高齢の女性に多く見られ、以下のような症状が現れます。
- 足の内側の痛み
- 母趾の変形
- 足の疲れやすさ
- 歩行時の不快感
- 靴が合わなくなる
原因としては、遺伝、靴の選び方、足の使い方(特にヒールや先の細い靴)などが挙げられます。
属性 | 情報 |
---|---|
症状 | 足の内側の痛み、母趾の変形、足の疲れやすさ、歩行時の不快感、靴が合わなくなる |
主な原因 | 遺伝、靴の選び方(ヒールや先の細い靴)、足の使い方、加齢 |
診断方法 | 足の視診、X線検査、痛みの位置を確認するための触診 |
治療オプション | 簡単な靴の変更、整形外科的治療(インソールや足底板の使用)、手術(重症の場合) |
何科 | 整形外科 |
参考リンク | 東京大学病院 整形外科 |
外反母趾の治療法
外反母趾の治療は、症状の程度に応じて異なります。初期段階の場合、まずは靴の選び方を見直すことが重要です。幅広で柔らかい素材の靴を選び、足に優しい環境を整えることが基本です。
1. 保存療法
保存療法とは、手術を行わずに行う治療法で、以下のような方法があります。
- インソールや足底板の使用:足のアーチをサポートし、痛みを軽減します。
- ストレッチと運動:足の筋肉を強化し、柔軟性を向上させます。例えば、母趾のストレッチやバランス訓練が推奨されます。
2. 薬物療法
痛みや炎症が伴う場合、薬物療法も考慮されます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが使用され、痛みの緩和が期待できます。
3. 手術療法
外反母趾が進行し、日常生活に支障をきたす場合は外科的治療が必要になることがあります。手術では、関節の位置を修正し、必要に応じて骨を切除することが行われます。
外反母趾に関するよくある質問(FAQ)
Q1: 外反母趾は遺伝するの?
外反母趾は遺伝的要因が大きい病状です。家族に同じ症状を持つ人が多い場合、リスクが高まることがあります。ただし、生活習慣も大いに影響を与えます。
Q2: 外反母趾は予防できるの?
靴の選び方や足のケア方法を見直すことで、外反母趾の進行を遅らせたり、予防することが可能です。また、足の筋力を強化する運動も効果的です。
Q3: 外反母趾の治療はどれくらいかかるの?
治療の種類や進行具合、通院頻度によって異なります。保存療法の場合、数ヶ月から1年近くかかることもありますが、手術が必要な場合はさらに長いリハビリ期間が必要となります。
Q4: どの科を受診するべき?
外反母趾の症状がある場合は、整形外科を受診することが一般的です。特に足や骨に関連する専門知識を持った医師が適切な診断と治療を行います。
Q5: 外反母趾は治るの?
保存療法や手術によって、外反母趾の症状は改善することが可能です。しかし、根本的に治癒することは難しい場合もあり、治療後のケアが重要です。